イボ、たこ・ウオノメ
首イボ
首からデコルテにかけてできる小さなプツプツは別名「中年イボ」とも言われ体質や年齢によって差があります。
液体窒素療法で 目立たなくなります。当院では院内で先の細い綿棒を自家製しており、より細かなイボに対応できるようにしています。
手足のイボ、たこ・ウオノメ
主に手や足の裏にできます。
よく混同されていますが、イボはイボウイルスによるもの、タコ・ウオノメは靴などの物理的な原因によるものです。
イボ
子どもから大人まで見られるよくあるウイルス性のものです。
足の裏に多いのはどこかで踏んでうつってくるからなので、夏が過ぎると子供のイボが増えるのはやはりプールの影響だと考えられます。
残念ながらこのウイルスの特効薬はないというのが現状で、液体窒素療法が標準治療です。
1〜2週間に1回の間隔で複数回の通院治療が必要になります。
液体窒素療法の仕組み
マイナス196度の超低温の液体窒素を先の細い綿棒に含ませてイボに当てることで凍結とと融解を繰り返します。いわばわざと凍傷にしてそれを治そうとする反応を利用してイボを追い出す方法です。
タコ・ウオノメ
足の裏や足の指にできます。なお子どもの場合はタコやウオノメに見えても大半がウイルス性のイボなので <イボ>の項目をご覧ください。
タコやウオノメは靴が当たるなど物理的な原因で起こり痛みます。
靴の形や歩き方が関係しますが、やはり骨の形は年々変形してくるので加齢と共に増える傾向です。
治療はシンプルにその部分をカミソリで削ぐ治療(保険適応)でしばらくは痛みが軽くなりますが、原因がなかなか解消されないため再発しやすいです。
なお市販のウオノメを溶かす貼り薬は、周りの皮膚まで溶けてしまい、そのトラブルで受診される方がおられるのでお勧めしていません。
頭、顔のイボ
体質、年齢、紫外線の影響が大きいです。
やはり液体窒素療法で治療しますが、ウィルス性のものよりも少ない回数で治る場合が多いです。
水イボ
子供の水イボは「子供の皮膚病」をご覧ください。
大人の水イボは性行為感染症の場合もあります。
基本は水イボピンセットでつまみ取る治療です。