その他の皮ふ病
ヤケド
最近はヘアアイロンによる顔周りの火傷が増えました。
ヤケドしたらなるべく早く、とにもかくにも冷やしてください。火傷の程度にもよりますが、冷やせるか冷やせないかでその後の経過が違います。
皮ふ科では初期はステロイドのぬり薬などを用い炎症を早期に抑えます。
粉瘤(アテローム)
体中どこにでもできるシコリで顔や背中に多いです。皮ふの下の比較的浅いところに袋が出来て角質と皮脂が貯まって徐々に大きくなります。
時に化膿して炎症を起こして赤く腫れ、痛くなる場合があります。
なお当院では化膿した時の処置や投薬治療はしておりますが、アテローム全体を取る手術は対応しておりません。
ホクロ・皮ふ腫瘍
ダーモスコープという拡大鏡でスクリーニング検査を行います。当院では生検(皮ふの一部を採って顕微鏡で詳しく調べる検査)や摘除手術の対応はしておりません。詳しい検査の必要があれば大学病院等をご紹介しています。
稗粒瘤(ミリウム)
症状
1~2mmの白い光沢のある小さいプツプツが主に目の周りや顔にできます。
治療
注射針で表面に穴を開けつぶ状の中身を押し出します。(保険適応)
尋常性乾癬
頭、肘膝、すねなどに白い皮ふの粉の付いた赤みが出てかゆみもある慢性の皮ふ病です。
原因はまだわかっていませんが遺伝的要素と環境因子が加わると発症すると言われています。
うつりませんし、内臓も侵されませんが周囲からの視線が意識され治療は重要です。
当院では比較的軽症の乾癬の方にステロイド外用薬やビタミンD外用薬などの処方は行なっていますが、中等症以上の方の免疫抑制剤、生物製剤などの処方には対応していません。
掌蹠膿疱症
手のひら、足の裏の土ふまずに膿を持ったプツプツした赤みかゆみが出ます。
喉や鼻、歯などの細菌による慢性炎症、金属アレルギー、喫煙などが原因とされています。
治療は原因の対策やステロイド外用薬、ビタミンD外用薬です。
蜂窩織炎・丹毒
皮ふ深くに細菌が入り化膿して赤く腫れ痛みます。
リンパ節が腫れたり寒け、発熱などを伴うこともあります。
よくあるケースは、
- 夏に水虫が悪化して足の指の間から菌が入り足の甲が赤く腫れる
- 耳の掃除で菌が入り、耳の周囲から頬へ赤みが拡がる
などです。抗生剤の飲み薬など必要になります。
なお、足からすねの急激に進むタイプは救急処置を必要とする場合もあり当院では対応できません。
円形脱毛症
ぬり薬や飲み薬、液体窒素療法などを行っています。
二の腕のプツプツ
二の腕の外側にプツプツができ半袖の季節になるとご相談が増えます。
毛孔性苔癬(もうこうせいたいせん)という遺伝などによるもので多くの方に見られます。またこの二の腕のブツブツのある方は 両側の頬の耳の前にも少し赤みのあるプツプツができやすい場合があります。
腕には尿素ぬり薬を使用すると少し目立たなくなります。