わき汗、手の汗
わき汗により日常生活にひんぱんに支障がでるもの(特定の病気などに関連するものを除く)を「原発性腋窩多汗症」といいます。
いわゆるわき汗ジミなどで人目が気になりおしゃれな服が着られないなど日常生活の大きな悩みとなっていますが、最近のわき汗治療はとても進歩しています。
手の汗の場合は普段の日常生活上(スマホ操作、握手、紙を触る時など)過度の汗のため悩んでいる方も多いです。「原発性手掌多汗症」といいます。
原因
発汗を促す要因としては体温の上昇、精神的負担(緊張やストレスなど)、辛い食べ物などがあります。
これらの刺激を受けて交感神経が活発化し汗が出ますが 原発性腋窩多汗症では体温調節に必要な量を超えてエクリン汗腺から汗が出ると言われています。
治療
これまでは、保健適用外の塩化アルミニウム外用薬や高額なボトックス注射、ハードルの高い交感神経遮断術などが中心でした。
しかし、最近のわき汗治療は進歩しており、交感神経に働く抗コリン剤のぬり薬や飲み薬が使えるようになってきました。
当院ではわき汗、手の汗とも保険適用のお薬による治療を行なっております。
またワキガ(腋臭症)はアポクリン汗腺によるものですが、腋窩多汗症を併発することも多いため、汗を減らす事で臭いの軽くなる場合があります。