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じんましん

 症状

かゆみの強い赤み、みみず腫れが数分から数時間で出ては消えまた出るのが「じんましん」です。腫れるので「蚊に刺された」と表現される方もいます。
虫刺されとの違いは虫刺されの場合は翌日以降も多少の赤みが残りますが、じんましんの場合は引っかいた痕以外は一旦はすっかり消えてしまう点です。

また、赤みかゆみふくらみなどが夕方〜朝の時間帯に出やすく、日中の診察時間帯に症状が出ていないので受診をためらわれる方も多いです。
そういう場合は夜間の症状をスマホのカメラで記録してお持ちいただければ「じんましん」であることが充分確認出来ますので治療が始められます。

 原因

7割以上は原因ができない特定できないタイプになりますが、一般的には疲れやストレス、風邪気味などの体調不良、寒暖差、日光、圧迫などが挙げられます。
じんましんは15~20%もの人が一生のうちで1回は経験すると言われています。

余談ですが、実は私自身も医師になりたての夜間当直中にじんましんが出たことがあります。その当直室のベッドは戦前からある古い建物の中にあり、キレイとはいえない環境でしたので、当直のストレスとあわせよっぽど嫌だったんですね。

 経過によるじんましんの種類

症状が出始めてから4~6週間までのものを急性じんましん、4~6週間以上続くものを慢性じんましんといいます。
先ほど夜間の症状をスマホカメラで撮影して確認し、早めに治療を開始した方がいいとご説明したのは、じんましんが出始めてから治療を開始するまでの期間が短いほど一般的にはスムーズに治るからです。

治療

第1ステップは毎日続けて抗アレルギー薬のお薬を飲んで症状がほぼ出ない状態を目指します。
定期的にお薬を飲まずに症状が出たら薬を服用する「後追い」のような飲み方をしていると結局いつまでも治まりません。

第2ステップはお薬を飲んでいれば 症状が出ないという状態をキープしたのち減量していきます。

統計的には慢性じんましんの治る( お薬を中止してから1ヶ月以上症状が出ない状態)までの平均の期間は概ね2~6年です。

このように慢性じんましんは長い期間の治療が必要になりますので、飲みやすさや薬の眠気、コスト面などそれぞれの患者さんに合ったお薬を考慮します。

さまざまな理由で、なるべくお薬は使いたくないとう患者さんのお気持ちはわかるのですが、最初のうちに治療をためらって飲み薬をあまりきちんと続けないと結局は治療が長引き、全体としては逆に長期間お薬を飲む事になってしまうこともあります。

なお、抗アレルギー薬は花粉症の治療でも用いられますので、服用したことのある方も多いのではないでしょうか。

→日本皮膚科学会H P Q&Aリンク

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